ケネディ米大使が日本のイルカ漁を批判するTweetをしたことが多くのメディアで取り上げらている。
・ケネディ米大使が日本のイルカ漁批判、「非人道性を深く懸念」 | ワールド | Reuters
・ケネディ氏「イルカ漁は非人道的」に反発の声 安倍首相Facebookにも飛び火、盛り上がる (1/2) : J-CASTニュース
・官房長官「イルカ漁は適切」 ケネディ大使に理解求める:朝日新聞デジタル
その関係で、日本でもイルカ漁や捕鯨などの話題がネットで盛んにされ、過去の記事がはてなブックマークで注目されていたりする。
特に、下記の記事は3年前に書かれたものだけど、反捕鯨派の圧倒的なメディア戦略にやられっぱなしの日本が、当時とまったく変わっていない現状に危機感を持たされる。
・日本の捕鯨が海外から非難をされる仕組み - 勝川俊雄 公式サイト
私自身は日本で育ち、子供のころには鯨肉を食べたこともあることから、イルカ漁や捕鯨に対する違和感はそれほど無い。
日本の文化の一つであるのだから、海外から口うるさく何か言われるいわれはない。というおよそ日本国内では標準的と思われる感覚を持っている。
この件に関しては、あまりこのブログの主題に似つかわしくないので、わざわざ1つのエントリとして取り上げるまでもないかな。。と、他の話題同様にスルーするつもりだったけど。。
先ほど、アメリカのニュース専門放送局CNNのWebページを見てびっくりした。
アジアのニュースのトップに「Dolphin slaughter starts in Japan(日本でイルカの殺戮が始まった)」という記事が大きな写真付きで取り上げていたからだ。
Japan defends dolphin hunting at Taiji Cove - CNN.com
そして、さらに驚くのは、その記事につけられたコメント数が6700を超え(現在も増加中)、FaceBookの「いいね」が4万を超えているという事実だ。
決してスルーできないほどに、世界を巻き込んだテーマとなってしまっている。
ざっと目を通してみると、日本を批判するコメントが圧倒的多数だ。
「各国固有の食文化を尊重すべきだ」というような、日本人が期待する冷静なコメントはかなり少数派で、
「イルカは賢い。かわいそう。」という感情的なものから、「日本人は非人道的だ。日本を信用できない。(本当はもっと激しい言葉)」のような日本に対する憎悪をまき散らすコメントがかなり多い。
まさに、
重要なポイントは、我々がどう思うかではなく、世界の人たちを説得できるかどうかです。
http://katukawa.com/?p=3691
ということを考えないといけない状況にあることを実感した。
上記のニュースサイトのコメント欄に、英語で冷静なコメントを書き込める日本人がどれだけいるだろうか。
(追記:上記のCNNのサイトにて、最近のコメントは比較的中庸なものが増えてきたように感じる。記事が公開された直後のものは、かなり過激な日本批判が多かった)

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