全脳アーキテクチャ勉強会
人工知能について調べていてたどりついたページ。
■ 全脳アーキテクチャ解明に向けて
https://staff.aist.go.jp/y-ichisugi/brain-archi/j-index.html
上記のページでは、昨年12月に開催された「第1回 全脳アーキテクチャ勉強会」の発表資料が公開されている。
これはスゴイ。
日本を代表する人工知能研究者が、本気で脳の仕組みを解明しようとしている。
「脳の主要な器官の機能とモデル(産総研 一杉裕志)」のスライドの次のページが具体的でわかりやすい。
まずは大脳皮質モデル、皮質・小脳連携モデル、扁桃体モデルなど、脳の仕組みの低レベルなものを再現することを狙っている。
現在、盛んに研究が進められている言語理解・発話が後ろの方に位置づけられているのが興味深い。iPhone の音声アシスタント Siri とは、違う次元での言語理解を狙っているのだろう。
また、次のスライドでは、脳の構成をモジュールに分けて、それらを統合する形で「全脳」の仕組みを図解している。
まさに、ハードウェア設計と同じような発想で「脳」を一つの機械ととらえ、そのアーキテクチャを理解・再現しようとしている。
各モジュールをに分けて開発のロードマップを明らかにし、それらを統合することで「人工知能」が実現されるという。
ちなみに、一杉裕志氏のWebページでは、人工知能に関する膨大な情報が公開されていて、これらを見ているだけで時間があっというまに過ぎてしまう。
■ 一杉裕志 : https://staff.aist.go.jp/y-ichisugi/j-index.html
「大脳皮質に関する神経科学的知見を参考にして 設計した機械学習アルゴリズム」を実装したというプログラム
BESONのソースコードも公開されている。
■ BESOM download
https://staff.aist.go.jp/y-ichisugi/besom/download.html
人工知能の最先端を知るには、要チェックのページだと思う。
現在は、1月30日に開催予定の「第2回 全脳アーキテクチャ勉強会」の参加者を募集している。
https://staff.aist.go.jp/y-ichisugi/brain-archi/j-index.html
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