英文校正サービスGrammarlyを使ってみた

英語を読むことはできても、書くことは難しい。
なんとなく書くことはできても、文法的に正しくて、なおかつ自然な英語で、というと途端にハードルが上がる。

自動翻訳は、まだ精度が今一つだけど、これだけコンピュータが発達した時代だから英作文もコンピュータに手伝って欲しい。

そんな英作文の支援をしてくれるツールの1つとして、Grammarlyというものがある。
類似のサービスはいくつかあるけれど、この Grammarly は比較的評判が良い。

■ Grammarly http://www.grammarly.com/

「Try Grammarly Now!」

とあるので、さっそく適当に作文した文章を入れてみる。
こういうサービスは素晴らしいけど、そもそも英語ネイティブは楽してズルくないか、という気持ちを込めて。

[Check your text] のボタンを押すと、チェックが始まる。

何やら自動で文章がチェックされている模様。


↓結果が出た。

どうやら100点満点で75点らしい。うっ。くやしい。
上から順番に見ていくと、次のようなチェックをしている。

・Plagiarism は「盗用」という意味で、ここでは「盗作ではなくてオリジナルの文章です。」とお墨付きをもらった。
・英単語の綴りチェックはOK。最近は綴りチェックくらいブラウザのフォームでもできるからね。
・文法で2か所の問題点を指摘された。1つは「Wordiness」。これは言い回しが冗長であるという指摘。もう1つは「Passive voice use」。受身表現に関する問題らしい。それ以外はOK。
・Punctuation は句読点、ということで、これもOK。まぁ、短い文章だし。
・Style and Word Choice は、文章のスタイルが口語調ではなくて、文語調である。というチェックで問題なし。むしろ口語調で書く方が難しい。


さてさて、それでは具体的にどのように直せばいいだろうか。と思って隣を見ると。。
↓ガーン。有料サービスだから支払手続きをせよ。と出る。ちょっとだまされた感じ。

どのように直すべきなのか気になるし、せっかくここまで来て引き下がるのは悔しい。
とりあえず1週間以内ならキャンセルできるようなので、登録してみる。

↓ すると、Grammarlyの正式な画面に。

なにやら問題がありそうな箇所がハイライトされて、それに関するコメントが表示される。
コメントを読んでみると、内容は次の2点に要約される。
・1つの文章が長いよ。
・really という表現は不要じゃないの?
んー。really は強調のために使いたい気もするけど、省くか。あと、2つの文章に分けるべきか。という判断の材料にはなる。

これが1つめの指摘。

↓続いて2つめ。これで最後。

ここでの指摘は、「受け身表現である必要はあるの?」というもの。んー。ここは受身表現で書きたいところだけど。むしろ、仮定法の用法はこれでいいのだろうかと疑問だけど、指摘されなかったから大丈夫なのだろうか。

というわけで、結局システムに指摘されたのは上記の2点だけで、これが本当のネイティブスピーカーにチェックしてもらった結果と変わらないのだろうか、という疑問は残る。
どのように修正したらよいか、についても結局自分で考えなければならないような気がする。

75点のままなのは悔しいので、とりあえず指摘された点を直して、次のような文章にしてみた。
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Wow, this service looks cool!
OK, I will try it now.
Although I can read English without huge stress, it is a hard task to write English, especially in formally. If a computer could proofread my English appropriately through the Internet, this service must be a great help.
I envy native English speakers since they do not need to straggle with learning completely different languages.
==

↓やった100点 (^^;

はたして、これが自然な英語なのかというと、まだなんかちょっと違う気がする。
だけど結局コンピュータに文法をチェックしてもらうという意味では、これが限界なのかもしれない。


ついでの実験で、Google翻訳で日本語から英語にした英文を入れて、どの程度の評価になるかやってみよう。

元の日本語
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このブログは、約3年前に、せっかくなので何か仕事とは別に、毎日少しずつ勉強しながら続けようと思って立ち上げた。脈絡なく、雑多な話題について書いているけど、Google検索で飛んでくる方が多いみたいなので、何かの役に立てていただくことができたら望外の喜びである。
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Google翻訳で英語に変換
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This blog, in about three years ago, it was launched at the thought separately from the work, keep trying while studying little by little every day something so much trouble. Without context, you are writing about miscellaneous topics, but the person who flies on Google search because like many, is an unhoped-for joy when you are that I have some kind of helps.
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これを、Grammerly に渡してみる。

うわっ。案の定の低スコア。43点。
Grammerly から、なにがしかの指摘はあるのだけど、文法的な観点だけで、この文章をまともなものに直すのは至難の業。
結局、自分で最初から作文したほうが早そうだ。


というわけで、このサービスはある程度自分のレベルの英作文ができる人が、
長い文章の全体をざっとチェックする目的で使うものだろう。

文章全体の構成を考えたり、言い回しについて検討したりする目的ではなくて、あくまで文法上の問題に限定される。


さて、使用料だけど20%のディスカウントが適用されて1ヵ月 $29.95 (約3000円)。1年間だと$139.95(約1万4千円)。
高いと思うか安いと思うかは人それぞれだろう。



良い点も書いておくと、Webサービスだけではなく、パソコンにインストールしてMicrosoft Officeのアドインとして使える機能もあるようだ。
また、下図のように、使用している単語の変更候補の提示(類語辞典としての役割)の機能もある。


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