ベクトルの微分

ベクトル
{\bf x} = (x_1, ... , x_n)^T
を変数とする関数
 f({\bf x})
について、fの{\bf x}での微分は次のように定義される。

 \frac{\partial f({\bf x})}{\partial {\bf x}} = (\frac{\partial f}{\partial x_1},...,\frac{\partial f}{\partial x_n} )^T


ベクトルの微分について、以下が成り立つ。
(Aをn×n行列、Bをm×n行列、aをn×1ベクトルとする)

(1)  \frac{\partial}{\partial x}({\bf a}^T {\bf x}) = {\bf a}
(2)  \frac{\partial}{\partial x}({\bf B} {\bf x}) = {\bf B}^T
(3)  \frac{\partial}{\partial x}({\bf x}^T{\bf A x}) = ({\bf A} + {\bf A}^T){\bf x}

(3)番目の式は、Aが対称行列の場合は次のようになる。
(3')  \frac{\partial}{\partial x}({\bf x}^T{\bf A x}) = 2{\bf A}{\bf x}


参考:統計のための線形代数
http://home.hiroshima-u.ac.jp/inagai/write/stat_linear.pdf

上記のPDFファイルでは、線形代数の基本的な定理・性質が幅広く網羅されている。証明はほとんどなく、簡潔にまとめられているので、辞書のようにも使える。


史上最強 図解 これならわかる!統計学

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やさしく学べる線形代数

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