弱形式と強形式
有限要素法の学習の冒頭で登場する、弱形式(weak form)と強形式(strong form)について。
有限要素法を使って解く問題は、実世界の物理現象であって、その現象は一般的に微分方程式で表される。
さらに、対象とされる物理現象の多くは2階の微分方程式で表される。そして、この微分方程式は解析的に解けないことが多い。
そこで、有限要素法で近似解を求める。
2解の微分方程式は、Greenの公式を使って1階の微分だけが含まれる式(1次導関数の積分の形)に変形できる。
式変形前の前者を強形式、後者を弱形式と呼ぶ。
後者は「微分可能性の条件が弱くなるので弱形式と呼ぶ」と考えればいい。
弱形式にすることで、剛性マトリクスが対称行列になる、ラグランジュ未定乗数法が使えるという利点がある。
参考
・有限要素法特論
http://www.sml.k.u-tokyo.ac.jp/members/nabe/lecture2003/01.pdf
・弱形式:FEMCO
http://femcco.cocolog-nifty.com/femcco/2007/07/post_14a5.html
・有限要素法の概略
http://ums.futene.net/wiki/FEM/introduction/index.html
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