宇宙へのメッセージ

広大な宇宙には、我々人類以外の知的生命体が存在するはずだという希望のもと、そのような存在に対するメッセージを発信する試みが過去になされてきた。

電波によるメッセージが目標に到達するまでに二万五千年。金属板によるメッセージが別の文明に届くのは、地球や太陽が滅んだ後になるだろうと予想されている。

日常の時間間隔とかけ離れた、なんともスケールの大きな話しにワクワクする。

■アレシボ・メッセージ
・1974年に発信された電波メッセージ
・目標である M13 の星に到着するまでに約2万5千年かかる
・1679個の0と1の列からなる。23x73に素因数分解し、平面に並べると図が現れる。
・図には、次のメッセージが含まれる。
＞1から10までの数字
＞水素・炭素・窒素・酸素・リンの原子番号
＞デオキシリボ核酸 (DNA) のヌクレオチドに含まれる糖と塩基の化学式
＞DNA に含まれるヌクレオチドの数
＞DNA の二重螺旋構造の絵
＞人間の絵と人間の平均的な身長
＞地球の人口
＞太陽系の絵
＞アレシボ電波望遠鏡の絵とパラボラアンテナの口径

Wikipediaでの詳しい説明

■パイオニア探査機の金属板
・1972年と1973年に打ち上げられた宇宙探査機パイオニア10号、11号に取り付けられた。
・この探査機が将来、ある恒星の周囲30天文単位以内を通過するまでに要する平均的時間は銀河系の現在の年齢よりも長いと見積もられている。
・NASA ではこの金属板（と探査機自身）が地球や太陽よりも長く生き残ることを期待している。
・人類からのメッセージを絵で記したもの。次のメッセージが含まれる。
＞中性水素の超微細遷移
＞男女の姿
＞探査機の外形
＞銀河系中心と14個のパルサーに対する太陽の相対位置
＞太陽系

Wikipediaでの詳しい説明

■ボイジャーのゴールデンレコード
・1977年に打ち上げられた2機のボイジャー探査機に搭載された
・ボイジャー1号は四万年後にへびつかい座のAC+79 3888まで1.6光年の地点を通過する。
・ボイジャー2号はおよそ29万6000年後にシリウスまで4.3光年の地点を通過する。
・レコードには、様々な情報が収録された。
＞115枚の画像と波、風、雷、鳥や鯨など動物の鳴き声
＞様々な文化や時代の音楽、55種類の言語のあいさつ
＞ジミー・カーター大統領と国際連合事務総長クルト・ヴァルトハイムからのメッセージ文
・ジャケットには、レコードの再生方法の説明が記載された
・レコードの表面は半減期が45.1億年のウラン238で覆われ、このレコードを受け取った文明は、同位体組成を解析することにより、いつごろ収録されたかが分かるようになっている。

Wikipediaでの詳しい説明

「地球外生命体の謎」を楽しむ本