原子力発電所ができるまで(サイエンスチャンネル)

科学技術振興機構が提供する科学技術専門放送「サイエンスチャンネル」が充実している。
その中でも「ザ・メイキング」シリーズでは、我々の身近な製品の製造工程がわかりやすい動画で紹介されていて楽しい。

その中に「原子力発電所」ができるまでを紹介した動画がある。
これは、新潟県柏崎刈羽原子力の建設を紹介したもので、1号機の基礎工事から7号機の建設までを14分にまとめたものだ。
600トンの原子炉圧力容器の製造から格納容器の設置など、普段決して目にすることができない貴重な映像が含まれている。
科学技術の粋を集めた、壮大なスケールの建設風景の映像は必見だ。

今となっては、原子力技術に対する大きな不信感が拭いきれないが、当時はまさに夢の最先端技術として認識されていたのだろうと思う。

昭和44年の建設予定地上空から。緑豊かな海岸線420万m^2の広大な土地。

水質・土壌・環境の検査

昭和53年 基礎工事

1号機 原子炉建屋の基礎工事

原子炉建屋の基礎

昭和60年 営業運転開始

平成3年 6号機建設に着工。6号機の略図。

格納容器の建設

原子炉圧力容器の製作 重さ600トン

平成6年 6号機原子炉圧力容器の据え付け

タービン

非常用炉心冷却装置のテスト

原子炉内部。燃料棒60本からなる燃料集合体が872体、挿入される。

圧力容器の上蓋

中央制御室 平成8年 6号機営業運転開始

定期検査 1年に1回、2ヶ月かけて検査される

現在は7号機も建設され、821万kWの電力を生み出している。

■動画は、次のページの(39)から見ることができる。
http://sc-smn.jst.go.jp/4/series.asp?i_series_name=THE+MAKING


原子力発電がよくわかる本

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