写像:単射、全射、全単射

AからBへの写像fを考える

単射
Aの要素が、それぞれ異なるBの要素に写されるとき、写像fは「単射」であると言う。
異なるAの要素が、同一のBの要素に写されてはいけない。

全射
写像によって写されたものが、Bの要素すべてと一致するとき、写像fは「全射」であると言う。
異なるAの要素が、同一のBの要素に写されても構わない。

全単射
すでに説明した「単射」と「全射」の両方の性質を満たすとき「全単射」と言う。
AとBの要素が1対1の対応関係を持つ。

単射でも全射でもない
単射でも全射でもない写像も存在する。

■Kernel(カーネル)とImage(イメージ)
写像によって0に写されるAの要素の集まりをKernel(カーネル)または「核」と呼ぶ。
写像によってAの要素すべてが写された先の要素の集まりをImage(イメージ)または「像」と呼ぶ。



集合・写像・論理―数学の基本を学ぶ

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物語数学史 (ちくま学芸文庫)

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