∀と∃
数列の収束について学ぶと、次のような記述を目にする。
これはいったいどのように理解したらよいだろうか。
アルファベットのAをひっくり返した記号「∀」は「全ての・・について〜が成り立つ」という意味。
アルファベットのEをひっくり返した記号「∃」は「〜が成り立つ・・が存在する」という意味。
もう少し簡単に言ってしまえば
「∀」は全部
「∃」は1つだけ
先ほどの式は、日本語で説明しようすると面倒で、英語で言ってしまった方が簡潔だ。
For all ε>0 there exists an n0
such that |a-an|<ε for all n>n0.
「∀」は for all に 「∃」は there exists に読み替える。
実は、先ほどの数式を表すためのTeXでの記法は次のようになる。
\forall \varepsilon > 0, \exists n_0, \forall n > n_0, | a - a_n | < \varepsilon
ほとんど英語での表現と一緒だ。
順番が逆かもしれないけど、TeXの学習は、数式の読み方の学習にもつながる。
(LaTeXや様々なプログラミング言語を学習すると、英語ネイティブの人は習得が楽だろうな、と思うことが多々ある)
ここで挙げたような記号を用いた数式の表現は、述語論理の学習の中で学ぶことができる。
次のテキストがわかりやすかった。
・東京工業大学 室伏 俊明先生、述語論理
http://www.fz.dis.titech.ac.jp/~murofusi/DST/pred.pdf
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