飛翔ロボット制御
ここ数年のロボット技術の進歩は目覚ましいものがあるけれど、
TED Talksで紹介されていた次のロボット技術には度肝を抜かれた。
Raffaello D'Andrea: The astounding athletic power of quadcopters
(上の図は静止画。はてなダイアリーにTEDの動画を貼りつける方法がわからなかったので。動画はこちらのリンクから。)
動画の中では、4つのプロペラを持つ飛翔ロボットが遠隔制御されながら、会場を自由自在に飛び回る様子が紹介されている。
機体の上に長い棒を立ててバランスを取ったり、水を入れたグラスを乗せてもこぼさないように飛び続けたり、投げられたボールを打ち返したり・・・
驚くほどの性能だ。
さらには、4つのプロペラのうち2つをハサミで(!)切り取っても、なんとかバランスを取りながら飛び続ける、
登壇者の手元の指示で様々な曲芸飛行をする。
ロボットのサーカスを見ているようだ。
研究開発レベルでは、いろいろな芸当ができるようになったということを知っていたけど、
一般聴衆の前でトラブルなく、これだけの動作ができるという事実には驚かされる。
研究室で成功したというのと、大衆の前で披露する、ということには大きな大きなギャップがある。
映像を見ているだけでも、十分ワクワク心踊らされる動画だ。
解説に耳を傾けると、なんども「Mathematics」というキーワードが出てくる。
もはやロボットの世界もハードウェアだけでなく、ソフトウェアが大きな役割をするようになった。
そこで不可欠なのは数学モデル。そして機械学習。
ひとつのものを作り上げるにも、幅広い知識が要求されるようになった。
さて、このように人の手を介さずに自由自在に、まるで自分の意思をもっているかのように動き回るロボットが登場する近い将来、
このロボットたちと人間は、どのように共存すればいいのだろうか。
それを考え、決めるのはロボット技術者ではなく、社会であり私たち自身である。
そんな言葉でしめくくられている。
最後に、研究に関わった研究者(おそらく大学の学生)たちをステージに招いて、一人ひとり紹介しているのも素晴らしい。
さすがTED Talk。
「未来マシン」はどこまで実現したか?−エアカー・超々音速機・腕時計型通信機・自動調理器・ロボット−
- 作者: 石川憲二
- 出版社/メーカー: オーム社
- 発売日: 2012/03/24
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- この商品を含むブログを見る
- 作者: ミチオ・カク,斉藤隆央
- 出版社/メーカー: NHK出版
- 発売日: 2012/09/25
- メディア: 単行本
- クリック: 15回
- この商品を含むブログ (14件) を見る