核融合入門

地上に太陽を作る研究とも言われる「核融合」の研究が一歩前進したとのニュースがあった。

核融合研、イオン8000万度Cの高温プラズマ生成に成功(2011/11/04 日刊工業新聞
http://www.nikkan.co.jp/news/nkx0720111104eaah.html

核融合プラズマ不安定現象を完璧に抑制 (2011/11/04 おはよう大徳)
http://www.hellodd.com/japan/news/news_view.asp?t=dd_jp_news&menu=&mark=2748

2つの原子を融合させてエネルギーを取り出す核融合の技術は、将来のエネルギー問題を解決するための究極の技術だ。
そもそも、核分裂からエネルギーを取り出す従来の原子力エネルギーとはまったくアプローチが異なる。
Wikipediaでは、手短に次のように説明されている。

原子核融合(げんしかくゆうごう、nuclear fusion)とは、軽い核種同士が融合してより重い核種になる反応である。一般には単に核融合と呼ばれることが多い。
原子核同士がある程度接近すると、原子核同士が引き合う力(核力)が反発する力(クーロン力)を超え、2つの原子が融合することになる。融合のタイプによっては融合の結果放出されるエネルギー量が多いことから水素爆弾などの大量破壊兵器に用いられる。また核融合炉によるエネルギー利用も研究されている。
核分裂反応に比べて、反応を起こすために必要な温度・圧力が高いため技術的ハードルが高く、現在のところ、水素爆弾核分裂反応を利用して起爆する必要があり、核融合炉は高温高圧の反応プラズマを封じ込める技術開発が困難を極めている。

これで納得できればいいが、技術的な課題点や、原理に対する説明、そしてエネルギーを取り出すための「核融合炉」について知りたい場合は、次の(独)日本原子力研究開発機構の「那珂核融合研究所」の「那珂博士の核融合入門」がわかりやすい。
イラスト付きで、かなり詳しい情報がわかりやすく説明されている。

核融合炉の説明で必ず登場する「トカマク」についても詳しい。

■ 那珂博士の核融合入門 (日本原子力研究開発機構
http://www.naka.jaea.go.jp/nyumon/nyumon.html

プラズマ物理・核融合

プラズマ物理・核融合

トコトンやさしい核融合エネルギーの本 (B&Tブックス―今日からモノ知りシリーズ)

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