日本語能力試験 JLPT

多くの日本人が英語の学習に苦労している。

その一方で、日本語を習得するために日々勉強をしている外国人がたくさんいることを意識することは少ない。

英語はアルファベット26文字だけ。文法も比較的簡単だ。
water や bus, car, book など簡単な英単語であれば、日本に住んでいても日常生活のあちこちで見かける。

一方で、英語圏の人々が日本語を習得するのは、生半可な努力ではできない。
いったい、彼らはどのような勉強をして日本語を学習しているのだろうか。

彼らの目標の一つが、日本語能力試験http://www.jlpt.jp/ )の高いレベルを取得すること。
日本語能力試験には、N1〜N5のレベルがあり、N1が一番難しい。

N1レベルは「幅広い場面で使われる日本語を理解することができる」レベルとされる。

試験科目は「言語知識(文字・語彙・文法)・読解」と「聴解」の2つ。
試験問題の次の場所でPDFファイルで公開されている。

■ 日本語能力試験公式問題集 | JLPT
http://www.jlpt.jp/samples/sample12.html


文字・語彙に関する問題は次のような感じ。

文法に関する問題は次のような感じ。


特に文法については、私達日本人から見れば、なんとなく感覚でわかるけれど、なぜそのような解答になるのかきちんと説明するのは難しい。

私たちは英語の学習で、a と the の使い分けがわからない。そんな泣き言を多く口にするけれど、同じような苦労、または、それ以上の苦労を日本語学習者たちはしている。

ちなみに、2012年7月のデータでは、N1レベルの受験者数は約10万人。合格者数(認定者数)は約3万5千人となっている。(参考


他言語の学習は本当に難しい。

でも、それを乗り越えるための苦労を、世界中の人たちがしている。


言語世界地図 (新潮新書)

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日本語の教室 (岩波新書)

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