原子力発電の基礎知識

原発事故により、これまで意識しなかった「原発」が急に身近な問題となって降りかかってきた。
放射線」も言葉としては知っていても、その実体は何ものなのか、どのような危険性があるのか、ニュースや新聞で得られる情報では今一つ頼りない。

このような疑問に応える書籍、「『日本の原子力施設全データ』(北村行孝・三島勇著 講談社ブルーバックス2001年刊)」の一部が、現在PDFファイルとして無料公開されている。
日本の原子力施設全データ―どこに何があり、何をしているのか (ブルーバックス)

■PDFファイルを公開している講談社ブルーバックスのWebページ
http://www.bookclub.kodansha.co.jp/books/bluebacks/special/nuclearinstallation.html

現在公開されているのは次の章。

第1部 原子力発電の基礎知識
第1章 原子力発電とは何か
第2章 原子力発電の実際
第3章 原子炉の燃料と核燃料サイクル

第3部 原子力事故と安全対策
第4章 放射線原子力安全
第5章 原子力のトラブルと事故

原子力発電とは、どのような仕組みで行われるのか、また放射線に関する基本的な知識に関しては十分な情報を得ることができる。
ブルーバックスシリーズだけあって、わかりやすく丁寧な解説がある。

先日のエントリでも紹介した東京工業大学のOpen Course Wareでは、
「放射線遮蔽工学」の講義ノートも公開されているので、より高度な内容を知りたい場合は、こちらも併せて参考にするとよいかもしれない。ただし、こちらはあくまで講義のための参考資料であって、これだけを見ても、内容を理解するのは少し難しい。

放射線と健康 (岩波新書)

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