歴史の学習:カンブリア紀から戦国時代

先日のエントリで紹介した東京工業大学オープンコースウェア

東京工業大学 Open Course Ware
http://www.ocw.titech.ac.jp/index.php

東京工業大学なので、もちろん工学部の講義が中心となっているが、その中で一つ異彩を放つ講義があったので、ここで紹介しよう。

歴史学 History (山室恭子)の講義

講義計画は次の通り

ガイダンス     5億年前の生命
文明誕生     氷河期を乗り越え人類の時代へ
文明崩壊     モアイ像にヴァイキング
都市の貧困     ロンドン・コレラ
ナショナリズム   大きな悲劇はすべてここから
ヒトラー     彼が最期に見たものは?
黒と白の物語 Ⅰ やっと日本へ
黒と白の物語 Ⅱ 戦国時代の群雄たちを
黒と白の物語 Ⅲ 上空視察
武田   川中島に両雄まみえる
北条   小田原には不思議な平和帝国
毛利   三本の矢の伝説
信長   長篠の勝因はほんとに鉄砲?
考慮中  旅の終わりはたぶん江戸

講義計画の通り、資料は5億年前のカンブリア紀から始まって、文明誕生など、壮大なスケールとなっている。しかし、なぜか後半は日本の戦国時代の「はんことサイン」の話が深く語られたり??(どうやら、教師は戦国時代が専門分野らしい)。
この異色の講義、ゆるい気持ちで添付資料を眺めると、それはそれで、なかなか面白い。

5億年前に多様な生物が爆発的に誕生した理由は「目」が生まれたからである。
文明の発達と崩壊は、何がどのように影響して起こるのか。それは地理的要因によって決定づけられた。
など、興味深いテーマが挙げられている。
これらの多くは、ベストセラーを含む次の書籍で紹介されている内容でもあり、これれが教材として取り上げられている。

眼の誕生――カンブリア紀大進化の謎を解く

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銃・病原菌・鉄〈上巻〉―1万3000年にわたる人類史の謎

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銃・病原菌・鉄〈下巻〉―1万3000年にわたる人類史の謎

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感染地図―歴史を変えた未知の病原体

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ヒトラー 最期の12日間

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