2011-05-01から1ヶ月間の記事一覧

そんなわけない『エラー率わずか0.00000625%、驚異のインド式昼食配達システム「ダッバーワーラー」』

ネット上で次のサイトの記事が話題となっている。■ エラー率わずか0.00000625%、驚異のインド式昼食配達システム「ダッバーワーラー」 http://dailynewsagency.com/2011/05/28/dabbawallah/エラー率0.00000625% というのは、工学的にはゼロに等しくて、一見…

射影

球面を平面に射影する方法は数多くあるが、その中のひとつの「ステレオグラフ射影」には「球面上の円周を平面上の円周または直線に写す」というユニークな性質がある。このような性質を持つステレオグラフ射影を通して3次元の幾何形状を眺めると、2次元の興…

PとNPとNP完全とNP困難

計算複雑性の話の中で、P、NP、NP完全、NP困難というキーワードが登場する。 それぞれの違いを、字面だけから判断するのは、少し無理そう。 それで、詳しい説明を Wikipedia に求めると・・・。・P(Wikipedai) ・NP(Wikipedai) ・NP完全(Wikipedai) ・…

トポロジーの絵本

トポロジーの絵本 新装版 (シュプリンガー数学リーディングス)作者: G.K.フランシス,笠原晧司,宮崎興二出版社/メーカー: シュプリンガー・フェアラーク東京発売日: 2005/12/01メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 26回この商品を含むブログ (7件) を見る昨…

球の反転

「球面の表と裏を反転させるにはどうすればいいか?」 という面白い問題がある。 つまり、ボールの内側が外側に、外側が内側になるようにひっくり返したい。ということ。 ボールはただのボールではなく、自分自身をすり抜けることができる。ただし、表面に「…

英語での数式の読み方

数式の表記は万国共通であるから、英語の文章を読む場合は、むしろ数式を含んだものの方が理解しやすい。 しかし、いざその数式を音読しようとすると、いったいどのように読むべきかわからずに困ることがある。例えば、次のような簡単な式も、英語でどう読む…

フラクタル動画

フラクタル図形の面白さを知るには、静止画よりも動画が断然優れている。どこまでズームしても、どこまでも同じ複雑さの図形が延々と続くさまは、見ていて不思議な感覚にとらわれる。http://youtube.com/watch?v=UuOTuFVnWv0http://youtube.com/watch?v=gEw8…

フラクタル

自己相似性をもつフラクタル図形は、どれだけズームしても果てしなく同じ形状が現れる不思議な図形。 フラクタル図形の代表例としてジュリア集合やコッホ曲線はあまりに有名だ。 フラクタルには、2次元の図形だけではなく、3次元の図形もある。例えば、「メ…

宇宙へのメッセージ

広大な宇宙には、我々人類以外の知的生命体が存在するはずだという希望のもと、そのような存在に対するメッセージを発信する試みが過去になされてきた。電波によるメッセージが目標に到達するまでに二万五千年。金属板によるメッセージが別の文明に届くのは…

原子力発電所ができるまで(サイエンスチャンネル)

科学技術振興機構が提供する科学技術専門放送「サイエンスチャンネル」が充実している。 その中でも「ザ・メイキング」シリーズでは、我々の身近な製品の製造工程がわかりやすい動画で紹介されていて楽しい。その中に「原子力発電所」ができるまでを紹介した…

数学セミナー

数学に関する話題をまとめた月刊誌「数学セミナー」というものがある。 「数学セミナー」では、大学数学レベルの内容が扱われ、高校生や文系の大学生または一般の社会人には少しハードルが高い。 基本的には「読み物」が多いが、専門用語がわからないと理解…

確率の問題

先日のエントリで記した内容に限らず、ネット上では「確率」の話についての激しいやりとりを見かけることがある。 純粋に数学的な話であって、一方は正しい解を述べているのに、どうしてもそれを認めないとする主張も多い。 このような議論を見ると、人間は…

確率の話と感情論

Twitterでの竹中平蔵氏の次の発言がネット上で物議を醸している。 30年で大地震の確率は87%・・浜岡停止の最大の理由だ。確率計算のプロセスは不明だが、あえて単純計算すると、この1年で起こる確率は2.9%、この一カ月の確率は0.2%だ。原発停止の…