人工知能

人工知能と言うと、SF映画に登場するような未来のテクノロジーのように思える一方で、iPhoneに搭載されたSiriのように、普段の生活にも浸透しつつある技術のようにも見える。

そもそも、人工知能とは何だろうか? 現在の研究はどのように進められているのだろうか?

そういった素朴な疑問に対する回答が「人工知能学会」のWebページに準備されている。

人工知能のやさしい説明(人工知能学会)
http://www.ai-gakkai.or.jp/jsai/whatsai/


上記のWebページを見ることで詳しい情報が得られるけど、大きく分けると「強いAI」と「弱いAI」がある。
強いAIは、本当に知能を有している機械
弱いAIは、知能を有しているかのように振る舞う機械

という具合に分けて考えられるらしい。

AIの研究分野を見てみると、音声認識、画像認識、エキスパートシステム機械学習自然言語処理、推論、などなど、たくさん出てくる。
なるほど、個別の分野に限ってみると、人工知能というよりは、一般的な知識情報処理の個別テーマの寄せ集めのように思える。

本当の人工知能「強いAI」を実現するためには、これらを統合した、大きなシステムが必要になるのかもしれない。


将棋ソフトがトップレベルの棋士勝利し、IBMが開発したWatsonが、アメリカのクイズ番組「Jeopardy!」で人間のチャンピオンに勝利したことは記憶に新しい。


昨年の12月には、日本の国立情報学研究所が、人工知能に東大の入試を突破させようというプロジェクトを立ち上げた。
これなど、とても興味深い試みだ。
本当にそんなことが可能なのか疑問にも思うが、今後、人工知能の研究がますますの発展していくことは間違いない。

(参考)
人工知能が新たな水準へ―IBMのWatson、人気クイズ番組ジョパディ!でチャンピオンを破る(TechCrunch)
Siri誕生の逸話--開花した“強い人工知能”競争の行方(CNET|JAPAN)
「目標は東大合格」国立情報学研が人工知能プロジェクト(朝日新聞)

(関連エントリ)
将棋ソフトと機械学習
コンピュータと人間の共生


人工知能概論 第2版 ―コンピュータ知能からWeb知能までアンドロイドの脳 人工知能ロボットIBM 奇跡の“ワトソン”プロジェクト: 人工知能はクイズ王の夢をみる