学術出版の変革

PLoS ONEのPeter Binfield氏による講演(2011年9月)

"The Transformation of Academic Publishing"

世界中の2万5千の学術雑誌に年間150万件の研究論文が発表されている。
でも、その購読料のほとんどが有料であり、一般の市民はアクセスできない。

この現状を打破すべく、研究論文に誰でもアクセスできることを目的とした、オープンアクセス(OA)という考え方に基づくオンライン学術雑誌が最近になって注目を集めている。
特に PLoS One は、学術論文として体裁をしていれば、その内容の優劣に関する判断はせずに掲載を行うため、多くの論文を集めた。
著者が掲載料を払うことで、だれでもアクセスすることができる。
問題となる論文の質だが、大方の予想をはずして、4.3という大きなインパクトファクターを獲得することに成功した。
ネイチャーなどの一流誌に掲載されなかった論文が流れてきているためと考えられる。

今後、このような流れが加速すれば、だれもが自由に最新の学術論文にアクセスできる日が来るものと期待される。